
「えっ、大切なモンステラが折れちゃった!」 おしゃれなインテリアグリーンとして人気のモンステラ。元気に育っていたはずなのに、ある日突然ポキッと折れてしまっているのを見つけたら、ショックで頭が真っ白になりますよね。「もう枯れちゃうのかな…」「どうすれば元通りになるの?」と不安でいっぱいになっていませんか?
モンステラが折れる原因は、うっかり倒してしまったり、成長しすぎて重さに耐えられなくなったりと様々です。でも、諦めるのはまだ早いですよ!モンステラは生命力がとても強い植物なんです。
この記事では、
- モンステラの茎や葉、気根が折れたときの原因と具体的な対処法
- テープでの応急処置から、水差しや挿し木で復活させたり、増やしたりする方法
- さらには、折れそうな部分の予防策や、元気な成長を促すための管理のコツ
まで、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。 この記事を読めば、あなたのモンステラが折れてしまったという悩みを解決するヒントがきっと見つかるはずです。
さあ、一緒に大切なモンステラを元気にする方法を探っていきましょう!
モンステラが折れた原因とその対策方法
- モンステラの茎が折れた理由とは?
- セロテープでモンステラの茎を修復する方法
- 折れたモンステラを水差しで回復させる方法
- 折れたモンステラを挿し木で増やす方法
- 気根が折れた場合の対応方法
- モンステラの葉っぱが取れた時の対処法
- モンステラの葉っぱが破れた場合の修復法
モンステラの茎が折れた理由とは?

モンステラの茎が折れてしまうのには、いくつかの主な原因が考えられます。まず、物理的な衝撃です。お部屋の模様替えや移動中にうっかりぶつけてしまったり、カーテンや家具に引っかかってしまったりすることがあります。特にモンステラは成長すると葉が大きく広がるため、意図せず負荷がかかりやすいのです。ペットや小さなお子様がいるご家庭では、特に注意が必要ですね。
次に考えられるのは、植物自体の重さです。モンステラは成長するにつれて茎が太くなり、葉も大きくなります。特に「徒長(とちょう)」といって、日光不足などで茎が間延びしてしまうと、ヒョロヒョロと弱々しくなり、自身の重さを支えきれずに折れてしまうことがあります。徒長した茎は、節と節の間が長く、色が薄くなる傾向があります。適切な支柱を立てていない場合、このリスクは高まります。
また、水やりの問題や根の状態も原因となり得ます。水のやりすぎは根腐れを引き起こし、根から水分や養分を吸収できなくなると、株全体の元気がなくなり茎も弱ってしまいます。根腐れした茎は、根元がブヨブヨになることも。逆に、水不足で乾燥しすぎても茎はもろくなり、折れやすくなってしまいます。適切な水やり管理と、根詰まりを起こしていないか定期的にチェックすることが、茎の健康を保つ上で非常に重要です。これらの原因を知っておくことで、未然に防ぐ対策を立てやすくなりますね。
セロテープでモンステラの茎を修復する方法

モンステラの茎が完全に折れておらず、まだ部分的に繋がっている「亀裂が入った」ような状態であれば、セロテープやマスキングテープ、より専門的な園芸用テープ(接木テープやフィルム)を使って修復を試みることができます。これは、いわば植物の「添え木」と「絆創膏」のような役割を果たす方法です。
修復の手順はシンプルです。まず、折れた部分を優しく元の位置に戻します。次に、折れた箇所を挟むように、上下に少し余裕を持たせてテープをしっかりと巻き付けます。この時、茎を締め付けすぎないように注意してください。茎の成長を妨げたり、水分や養分の通り道を塞いでしまったりする可能性があるからです。テープは、茎を固定できる程度の力加減で、少し伸縮性のあるテープを使うのが理想的です。
テープで固定したら、株全体が動かないように、必要であれば支柱などでサポートし、しばらく様子を見守りましょう。植物自身の治癒力で、折れた部分の細胞(形成層)がうまく繋がれば、癒合することが期待できます。ただし、この方法はあくまで応急処置であり、完全に折れてしまった場合や、折れた部分が大きい場合、また乾燥している時期などは成功率が低いことも覚えておきましょう。数週間経っても状態が改善しない場合や、折れた部分から枯れてくるようなら、他の方法(水差しや挿し木)に切り替えることを検討してください。
折れたモンステラを水差しで回復させる方法

茎がポッキリと折れてしまった場合、その折れた茎を使って新しい株を育てる「水差し」という方法があります。これは比較的簡単で、発根の様子も観察できるため、初心者の方にもおすすめの方法です。モンステラは生命力が強いので、水差しでの成功率も高いんですよ。
まず、折れた茎を適切な長さにカットします。節(茎にある少し膨らんだ部分、気根の付け根あたり)が最低1つ、できれば2〜3つ含まれるようにカットするのがポイントです。この節から新しい根や芽が出てきます。葉が大きい場合は、水分の蒸散を抑えるために葉を半分くらいの大きさにカットするか、葉の数を減らしておくと良いでしょう。カットする際は、必ず清潔で切れ味の良いハサミやカッターを使用してください。切れ味が悪いと細胞を潰してしまい、腐敗の原因になります。
次に、カットした茎を水を入れた容器(透明なコップや瓶など)に挿します。水は毎日取り替えるのが理想ですが、少なくとも2〜3日に一度は替え、常に清潔な状態を保ちましょう。水道水で問題ありませんが、カルキ抜きした水や、汲み置きした水を使うとより丁寧です。水の量は、茎の切り口と一番下の節が浸かる程度で十分です。水温は室温程度を保ち、直射日光の当たらない、明るい日陰(レースカーテン越しなど)に置いて管理します。数週間〜1ヶ月ほどすると、節の部分から白い根が出てくるはずです。根がある程度の長さ(5〜10cm程度で、数本出てきたら)まで伸びたら、観葉植物用の土に植え替えることができます。
折れたモンステラを挿し木で増やす方法

水差しの他に、折れた茎を土に直接挿して増やす「挿し木」という方法もあります。水差しで発根させてから植えるよりも、根へのダメージが少なく、そのまま育てられるメリットがありますが、水やり管理などが少し難しくなります。
挿し木の手順も、まずは折れた茎の準備から始まります。水差しと同様に、節を1〜3つ含むように茎をカットします。葉が大きい場合は半分にカットするか、葉の数を調整します。切り口を斜めにカットすると、吸水面積が広がり発根しやすくなると言われています。カットには清潔で切れ味の良い刃物を使用してください。カット後、切り口を数時間〜半日ほど乾かすと、腐敗のリスクを減らせます。
次に、挿し木用の土を用意します。清潔で水はけの良い土(赤玉土小粒単用、バーミキュライト、パーライト、または市販の挿し木・種まき用土など)を、小さめの鉢(大きすぎると過湿になりやすい)に入れます。土をあらかじめ湿らせておき、棒などで植え穴を開けてから、茎の節が1つ以上土に埋まるように挿します。この時、ぐらつかないように、周りの土を軽く押さえて固定しましょう。挿し木後は、土が完全に乾かないように注意しながら、霧吹きで土の表面を湿らせる程度にし、明るい日陰で管理します。発根促進剤(ルートンなど粉末タイプ)を切り口に薄くまぶしてから挿すと、成功率を高めることができます。新しい芽が伸びてきたり、軽く引っ張ってみて抵抗を感じるようになったら、発根している証拠です。その後は徐々に通常の水やりに移行します。
気根が折れた場合の対応方法

モンステラの特徴の一つである「気根(きこん)」。これは空気中に出てくる根のことで、本来は樹木などに着生して体を支えたり、空気中の水分やわずかな養分を吸収したりする役割があります。この気根が折れてしまっても、株全体の生育に致命的な影響はありませんので、過度に心配する必要はありません。
気根が折れた場合、特別な処置は不要なことが多いです。折れた部分から枯れてくることもありますが、自然に任せておけば問題ありません。見た目が気になるようであれば、清潔なハサミで、茎の付け根に近い部分で切り取って整理しても良いでしょう。切り口から病原菌が入るのが心配な場合は、念のため癒合剤などを塗布するのも一つの手ですが、必須ではありません。
気根はモンステラの生育に役立っていますが、見た目が気になる場合や、伸びすぎて邪魔になる場合は、根元からカットしても大丈夫です。ただし、気根を土に誘導してあげることで、株を安定させる支えになったり、水分吸収の補助になったりもします。特に大型のモンステラでは、支柱代わりに気根をうまく利用することもできます。もし可能であれば、無理にカットせず、土や支柱(モススティックなど)に届くように導いてあげるのも良い方法です。
モンステラの葉っぱが取れた時の対処法

モンステラの葉が、茎(葉柄)の付け根からポロっと取れてしまうこともありますね。これは、いくつかの原因が考えられます。
まず、取れてしまった葉については、残念ながら元に戻すことはできません。葉だけを水に挿しても、そこから新しい株が育つことは基本的にありません(葉柄の付け根に茎の組織が少しでもついていれば可能性はゼロではありませんが、非常に稀です)。取れた葉は処分しましょう。
重要なのは、なぜ葉が取れたのか原因を探ることです。
- 自然な落葉 (生理現象): 株の下の方にある古い葉が、黄色や茶色に変色して自然に落ちる場合は、新陳代謝によるものなので心配いりません。
- 根詰まり: 鉢に対して株が大きくなりすぎ、根が鉢の中でいっぱいになっている状態です。鉢底から根が見えたり、水の吸収が悪くなっていたりする場合は、根詰まりの可能性があります。一回り大きな鉢への植え替えを検討しましょう。
- 水やりの問題: 土が常に湿っている(水のやりすぎによる根腐れ)か、逆に長期間カラカラに乾いている(水不足によるストレス)状態が続いていないか確認します。適切な水やり頻度を見直しましょう。
- 肥料の問題: 肥料不足で栄養が足りない場合や、逆に肥料の与えすぎで根が傷んでいる(肥料焼け)場合も、葉が落ちる原因になります。
- 病害虫: ハダニ、カイガラムシ、アブラムシなどの害虫被害や、炭疽病などの病気によって葉が弱り、落葉することがあります。葉の裏や茎などをよく観察し、必要であれば薬剤などで対処します。
- 環境の急変: 急激な温度変化や、置き場所の変更による日照条件の変化なども、ストレスとなり落葉を引き起こすことがあります。
原因を特定し、適切なケアを行うことで、今後葉が不自然に取れるのを防ぐことができます。
モンステラの葉っぱが破れた場合の修復法

モンステラの魅力的な、切れ込みのある葉が、何かの拍子に破れてしまうこともあります。例えば、移動中に引っ掛けたり、ペットがいたずらしたり、あるいは乾燥によって葉が硬くなっている時に物理的な力が加わったり…。残念ながら、一度破れてしまった葉の組織を、完全に元通りに修復する方法はありません。人間の皮膚のように再生する能力は、葉にはないのです。
しかし、葉が少し破れた程度であれば、植物の生育自体にはほとんど影響はありません。破れた部分以外では光合成も行われますし、その葉が原因で株全体が枯れてしまうようなことは通常ありません。見た目が気にならないのであれば、そのままにしておくのが一番です。下手に触ると、かえって傷口を広げてしまったり、そこから病原菌が入るリスクを高めたりする可能性もあります。
もし、破れた部分が大きく、見た目がどうしても気になる場合や、破れた箇所から茶色く枯れ込んできそうな場合は、葉の付け根(葉柄)の部分から清潔なハサミでカットするという選択肢もあります。ただし、葉の数が少ない株の場合は、光合成を行う面積が減ってしまうため、株の生育に影響が出る可能性があります。カットするかどうかは慎重に判断しましょう。モンステラが健康であれば、次々と新しい葉が出てきますので、古い傷ついた葉はいずれ目立たなくなっていきます。
モンステラの折れそうな部分や新芽の対処方法
- モンステラの茎が折れそうな時の予防法
- 成長点が折れた場合の回復方法
- 新芽が折れた時のケア方法
- 折れた部分の適切なカット方法
- モンステラの健康的な成長を促すためのポイント
- モンステラの折れた部分を再生させるための湿度管理
モンステラの茎が折れそうな時の予防法

モンステラの茎が「なんだかグラグラする」「葉の重みでしなってきている」「このままじゃ折れそう…」と感じる場合、早めの対策が肝心です。最も効果的で一般的な予防法は、支柱を立てて茎をサポートしてあげることです。モンステラは半つる性の植物で、自生地では他の樹木などに気根を絡ませながら上へ伸びていくため、支えがあると本来の姿に近い形で安定しやすくなります。
支柱には、様々な種類があります。
- ヘゴ支柱(代替素材含む): 天然のヘゴは入手困難ですが、ヤシがらなどで作られた支柱は、気根が張り付きやすくおすすめです。
- プラスチック製の支柱: シンプルで扱いやすいですが、気根は付きにくいです。
- あんどん支柱: リング状になっており、複数の茎をまとめて支えるのに便利です。
- シンプルな棒(竹など): 手軽ですが、固定する際に茎を傷つけないよう注意が必要です。
モンステラの大きさや樹形、目指す姿に合わせて選びましょう。支柱を立てる際は、根を傷つけないように注意しながら、鉢の中心か、茎の近くにしっかりと挿し込みます。そして、園芸用のビニールタイや、伸縮性のあるテープ、麻ひもなどで、茎を優しく支柱に固定します。この時、茎を強く縛りすぎないように注意してください。茎の成長に合わせて緩められるように、8の字に結ぶなど、少し余裕を持たせるのがコツです。
また、置き場所や日当たりを見直すことも重要な予防策です。日光不足は茎が間延びする「徒長」の最大の原因となり、結果的に折れやすくなります。レースカーテン越しの明るい日陰など、年間を通して安定した適度な光が当たる場所に置くようにしましょう。定期的に鉢の向きを変えてあげると、光が均等に当たり、片側だけが伸びてバランスが悪くなるのを防げます。さらに、適切な植え替えで根詰まりを防ぎ、正しい水やり・施肥を心がけることも、株全体の健康を保ち、茎を丈夫にするために不可欠です。
関連記事:モンステラを100均の支柱で美しく育てる方法とは? – PLANTS PARADISE
成長点が折れた場合の回復方法

モンステラの「成長点」とは、茎の先端にある、ドリル状の新芽が出てくる部分のことです。ここから新しい葉や茎が展開していきます。この成長点が、物理的なダメージなどでポキッと折れてしまうと、残念ながらその茎の先端からは、基本的にそれ以上新しい成長は望めません。頂芽優勢という性質が失われるためです。
これは少しショックかもしれませんが、モンステラは非常に生命力が強く、環境が良ければ他の場所から新しい芽を出して再生する能力を持っています。成長点が折れてしまった場合、まずは折れた部分を清潔なハサミで綺麗にカットしましょう。ギザギザになった傷口は、見た目が悪いだけでなく、病気の原因になる可能性もあるため、節の少し上あたりで滑らかに切り整えるのがおすすめです。
その後は、株全体の健康状態を良好に保つことが回復への近道です。適切な水やり、肥料(特に成長期)、日当たりを心がけ、株の体力を維持・向上させてあげましょう。しばらくすると、折れた箇所の少し下にある節(葉の付け根にある脇芽)から、新しい芽が動き出し、伸びてくることが期待できます。どの節から芽が出るかは株の状態によりますが、複数出てくることもあります。焦らず、気長に待つことが大切です。新しい芽がなかなか出てこない場合でも、株自体が元気であれば、他の節から新しい成長が始まる可能性は十分にあります。
関連記事:モンステラの成長点はどこにある?ない場合や剪定との関係 – PLANTS PARADISE
新芽が折れた時のケア方法

楽しみにしていたモンステラの新しいドリル(新芽)が、展開する前に何かの拍子に折れてしまうと、本当にがっかりしますよね。新芽は特に水分が多くて柔らかくデリケートなので、カーテンに引っかかったり、少しぶつかっただけでも簡単に傷ついたり折れたりしてしまうことがあります。
新芽が折れてしまった場合、残念ながらその折れた新芽が元通りに成長することはありません。傷ついた組織が再生することはないのです。折れた新芽は、無理に残しておくとそこから枯れ込んできたり、場合によっては水分が腐敗して病気の原因になったりする可能性もあるため、清潔なハサミで付け根から綺麗にカットしてしまいましょう。
重要なのは、新芽が一つ折れたからといって、株全体の成長が完全に止まってしまうわけではない、ということです。モンステラは、株に体力があり、生育環境が適切であれば、また次の成長点や脇芽から、新しい芽を出そうとします。新芽が折れた後は、ショックを受けずに、引き続き適切な水やりや肥料(成長期の場合)、日当たり管理を行い、株の体力を維持してあげることが大切です。そうすれば、またすぐに次の元気なドリルが見られる可能性は十分にあります。焦らず、植物の生命力を信じて見守りましょう。
関連記事:モンステラの新芽はどこから出る?出ない原因や育て方のコツ – PLANTS PARADISE
折れた部分の適切なカット方法

モンステラが折れてしまった場合、その後の処置として「カット」が必要になる場面が多くあります。適切なカットは、植物の回復を助けるだけでなく、見た目を整え、病気の予防にもつながる重要な作業です。
カットする際に最も重要なのは、清潔で切れ味の良い刃物を使用することです。剪定バサミやカッターナイフを使う場合は、使用前に必ずアルコール消毒(エタノールなど)するか、ライターの火で軽く炙るなどして殺菌しましょう。汚れた刃物を使うと、切り口から病原菌が侵入し、株全体に深刻なダメージを与える可能性があります。特に病気が疑われる株を扱った後は、念入りに消毒してください。
カットする位置も重要です。状況に応じて適切な位置でカットしましょう。
- 茎が折れた場合 (挿し木/水差し用): 再生させるために、必ず節(成長点や気根の基部がある部分)を1つ以上含むようにカットします。
- 茎が折れた場合 (残った株側): 折れた箇所を綺麗に切り整えます。一般的には、次の成長が期待できる節の少し(5mm〜1cm程度)上でカットすると、その節から脇芽が出やすくなります。
- 葉が破れた・枯れた場合: 葉の付け根、つまり葉柄(ようへい)の根元からカットします。中途半端な位置でカットすると、残った葉柄が枯れて見栄えが悪くなることがあります。
- 気根が折れた・不要な場合: 茎に近い、気根の根元からカットします。
切り口は、スパッと一回で綺麗に切ることを意識しましょう。何度も切りつけたり、潰すように切ったりすると、細胞が傷んで回復が遅れたり、病原菌が侵入しやすくなります。可能であれば、切り口を斜めにカットすると水滴が溜まりにくくなり、腐敗を防ぐ効果も期待できます。
モンステラの健康的な成長を促すためのポイント

モンステラが折れるのを未然に防ぎ、また万が一折れてしまった後の回復を早めるためには、日頃から健康的な成長を促すケアが不可欠です。丈夫な株を育てることが、トラブルへの耐性を高める一番の方法です。以下の重要なポイントを押さえておきましょう。
1. 置き場所と日当たり: モンステラは耐陰性がありますが、健康的に育てるには明るい日陰が最適です。直射日光は葉焼け(葉が茶色く変色する)の原因になるため避けましょう。レースカーテン越しの窓辺などが理想的です。暗すぎると徒長して茎が弱々しくなり、葉の切れ込みも少なくなる傾向があります。定期的に鉢の向きを変えて、全体に光が当たるようにすると、バランス良く美しい樹形に育ちます。
2. 水やり: メリハリのある水やりが基本です。土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与えます。受け皿に溜まった水は、根腐れや害虫発生の原因になるので、必ず毎回捨てましょう。水のやりすぎは根腐れを招き、逆に乾燥させすぎると葉が枯れたり、株が弱ったりします。季節や室温によって土の乾き具合は変わるので、土の状態を実際に指で触って確認する習慣をつけると良いでしょう。冬場は成長が緩やかになるので、水やりの頻度を減らし、土が乾いてから数日待って与えるくらい、乾燥気味に管理します。
3. 肥料: 成長期の春から秋(目安として5月〜9月頃)にかけては、栄養を必要とします。観葉植物用の液体肥料を規定通りに薄めて1〜2週間に1回程度与えるか、緩効性の置き肥を月に1回程度与えましょう。窒素・リン酸・カリウムがバランス良く配合されたものがおすすめです。冬場は基本的に肥料は不要です。与えすぎは根を傷める(肥料焼け)原因になるため、必ず規定量を守りましょう。
4. 植え替え: 根詰まりを防ぎ、新しい土で栄養を補給するために、1〜2年に1回程度、春か秋の気候の良い時期に植え替えを行います。鉢底から根が見えていたり、水の浸透が悪くなったりしたら植え替えのサインです。現在の鉢より一回り(直径で3cm程度)大きな鉢を選び、水はけの良い観葉植物用の土を使いましょう。
5. 葉水と病害虫対策: モンステラは湿度を好むため、霧吹きで葉に水をかける「葉水」をこまめに行うと、乾燥を防ぎ、ハダニなどの害虫予防にも効果的です。特にエアコンなどで乾燥しやすい室内では有効です。定期的に葉の裏などもチェックし、病害虫がいないか確認する習慣をつけましょう。早期発見・早期対処が重要です。
モンステラの折れた部分を再生させるための湿度管理
モンステラが折れてしまい、水差しや挿し木で再生を試みる場合、適切な湿度管理が成功の鍵を握ります。特に、まだ根が十分に発達していない発根途中や発根直後の段階では、植物は水分を吸い上げる力が弱いため、葉からの水分の蒸散(葉から水分が失われること)を抑えてあげることが非常に重要になります。乾燥はデリケートな挿し穂や水差し穂にとって大きなストレスとなるのです。
モンステラは元々、熱帯雨林のような湿度の高い環境に自生している植物です。そのため、水差しや挿し木で新しい根を出そうとしている時期には、周囲の湿度を高めに保ってあげる(目安として60%以上)ことで、葉からの水分の蒸散を最小限に抑え、株が持つエネルギーを発根に集中させることができます。これにより、発根がスムーズに進み、再生の成功率が格段に向上します。
具体的な湿度管理の方法としては、以下のようなものがあります。
- 霧吹き(葉水): 最も手軽な方法です。毎日1〜2回、葉の表裏や茎の周りに霧吹きで水をかけます。ただし、効果は一時的です。
- 加湿器の使用: 特に乾燥しやすい冬場の室内などでは、加湿器を植物の近くで作動させるのが効果的です。
- ビニール袋や育苗ドームで覆う: 挿し木の場合、鉢全体を透明なビニール袋でふんわりと覆ったり、ペットボトルを加工したものや市販の育苗ドームを使ったりして、簡易的な温室状態を作ります。これにより、高い湿度を安定して保つことができます。ただし、密閉しすぎるとカビが発生しやすくなるため、1日に1〜2回は換気して、新鮮な空気を取り込むことが重要です。
- 他の植物と集めて置く: 植物は葉から水分を蒸散するため、複数の植物を集めて置くことでも、局所的に湿度を高める効果が期待できます。
これらの方法で湿度を適切に保つことで、発根が促進され、葉のしおれなどを防ぎ、再生の成功率を高めることが期待できます。
モンステラが折れたときのまとめ
大切に育てているモンステラが折れてしまっても、適切な対処をすれば大丈夫です。この記事でご紹介した専門家からのアドバイスも含めた重要なポイントを、最後に箇条書きでまとめました。
- 折れた原因: 物理的衝撃、自重(特に徒長した場合)、水やり(過不足)、根の状態(根腐れ・根詰まり)、栄養不足などが考えられます。原因究明が再発防止の第一歩。
- 亀裂・部分的な折れ: 清潔な手で元の位置に戻し、園芸用テープ(接木テープ推奨)で固定。締め付けすぎず、株を安定させて様子見。
- 完全に折れた場合: 折れた茎は「水差し」や「挿し木」で再生可能。必ず節を含めてカットし、清潔な道具・水・土を使用。葉が大きい場合はカットして蒸散を抑える。
- 水差し: 毎日〜2,3日に1回水を替え、清潔に保つ。明るい日陰で管理し、発根したら(5-10cm目安)植え替え。
- 挿し木: 水はけの良い清潔な土を使用。切り口を乾かしてから、発根促進剤を使うと成功率UP。湿度管理(ビニール袋等)が重要。過湿によるカビに注意し換気も行う。
- 気根が折れた場合: 基本的に問題なし。見た目が気になるなら根元からカットOK。土や支柱に誘導すれば株の支えにもなる。
- 葉が取れた場合: 原因(生理現象、根詰まり、水/肥料、病害虫、環境変化)を探り、根本的なケアを見直す。
- 葉が破れた場合: 物理的な破れは修復不可。生育への影響は少ないが、気になるなら葉柄の根元からカット。病気の可能性も考慮。
- 折れそうな時の予防: 支柱(モススティック等推奨)でしっかりサポート。徒長させないよう明るい日陰に置き、鉢を回して均等に光を当てる。適切な水やり・施肥・植え替えで丈夫な株に。
- 成長点や新芽が折れた場合: その部分からの成長は止まるが、下の節(脇芽)から新芽が出る可能性大。折れた部分は綺麗にカット。
- カットの基本: 清潔・切れ味の良い刃物で、スパッと切る。節の少し上でカットすると脇芽が出やすい。太い茎には癒合剤も有効。
- 再生時の湿度管理: 水差し・挿し木中は高湿度(60%以上目安)を保つことが発根促進の鍵。霧吹き、加湿器、ビニール袋などを活用。
モンステラは非常に丈夫で、再生能力も高い植物です。万が一折れてしまっても、決して諦めずに、この記事を参考にして適切なケアをしてあげてくださいね!きっとまた元気な姿を見せてくれるはずです。


